先月までNHK総合で「正直不動産」という、
ドラマがやっていましたが、大変視聴率が高く、
再放送も3回やったとのこと。
私はドラマは見ていませんでしたが、
原作のコミックはほぼ全話見ています。
昔、民放でやっていた「家売るオンナ」も、
不動産会社に勤務する主人公の話でしたが、
どちらもこういうドラマで描かれる不動産会社は、
情報弱者であるお客さんに対し、
不利益を隠したり、メリットを強調して、
まるで手玉に取るようにして契約させようと描かれます。
よく知人、友人、家族にまで、
不動産会社って実際もあんな感じなの?
って聞かれたりするのですが、
少なくとも私の知る限り岐阜の業者では、
お客さまをカモるような人はいません。
もう20年以上前の私が不動産の仕事を始めた頃、
ある業者さんのところに挨拶に行ったところ、
「若い人とお金のない人は、政治家と不動産屋は、
やるべきじゃない。」
と言われて、まだ若かった私はその瞬間強い反感を
覚えたのですが、よくよく話を聞いてみると、
「不動産屋や政治家は、自分よりも依頼者を一番に考えて、
自分の損得よりも、お客さんの損得を最優先で、
仕事をしないと責任を果たせないけど、
若い人やお金が無い人はそれが出来ないから、
やるべきではないのです。」
とのこと。確かにその業者さんは、
長い間会社の経理をやっていて、
定年を転機に不動産会社を始めた方で、
税務の専門知識にも長けていて、
地主さんが売却する相談に乗る時も、
一番税務上有利になるように、手取りが多く残るように、
決して売り急がせずに、長期的な売却計画を提案されます。
当然のことながら、地元の人の信用もとても厚く、
正に正直不動産のお手本のような方です。
その人に限らず、私が尊敬する同業者の先輩方は、
先ずはお客様第一で、お客様の不利益になるような事実を
隠すことはもちろんありませんし、
私自身も先輩方を見習うべくカスタマーファーストを
いつも心がけています。
例えば、昨年の10月に、
「宅地建物取引業者による人の死の告知に関するガイドライン」
が公表されましたが、その内容としては、
売却物件内で自然死した場合は、特殊清掃が必要な場合を除き、
告知の義務がなくなりました。
自殺の場合も3年経過後は告知しなくてもよくなったのですが、
弊社の社内の告知に関するガイドラインは、
お客様が購入後に聞いた時に嫌な気持になる可能性があることは、
事件発生から何年たっていても告知するとしています。
ですので、40年以上前の事故や事件も告知しています。
お客様を自分の身内や友人と同じように、
関係性が一生涯続くと思って対応するのが原則だと思っています。
そして、今後も、会社の売上よりも、成約アンケートでの
お客様からの感謝の一言を喜んでいきたいと思います。
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